タミヤ 1/12 No.19 タイレルＰ３４ シックスホイラー

今回の出品は、タミヤ 1/12 ビッグスケール・シリーズ No.19 タイレルＰ３４ シックスホイラー です。1977年6月の発売ですから、今から半世紀近く前の製品になります。
長いグランプリ史上初の６輪車として、モーターレースファンの間にセンセーションを巻き起こしたのが タイレルＰ３４ です。1975年9月22日に発表されて以来、多くの議論を呼んだ前４輪、後２輪という特異なタイヤ配置は、前輪部の空気抵抗の減少、ブレーキ性能の向上、そして操縦性の向上という３つを目標に設計されました。種々の改良が加えられた実戦タイプは1976年5月2日、Ｐ・ディパイエのドライブによりスペインＧＰにデビュー。同年6月13日、実戦登場僅か４戦目のスウェーデンＧＰではＪ・シェクターが優勝、デパィエも２位に入り、前４輪が十分に有効であることを証明しました。コンストラクターズ・チャンピオンシップでも総合３位を獲得。前４輪というシステムでＦ－１の歴史に新たな一頁を記しました。残念ながら翌年はＧ．Ｙ社が一チームのみの開発をストップした為、急速に戦闘力が低下、二年でシックスホイラーは消えていきました。又、他チームも六輪、ウィリアムズに至っては８輪車の開発も行っていましたが規定の変更で４輪以上のタイヤは不可となった為、唯一無二のマシンとして歴史に名を刻みました。
キットは複雑なフロントサスペンションもコイルスプリングにより可動し、４つの前輪はラック＆ピニオンにステアリングシステムで実車同様に向きを変えるのも圧巻です。実車の構造がつぶさに見てとれます。
完成後もフロント、コクピットフェアリング、サイドの各カウリングは脱着式で精密に再現された内部メカを鑑賞できます。
キットは初版モデルではありませんが、40年近く前に購入したもので、大切に保管してきましたが、外箱は経年劣化で白の剥がれ、箱角の破れ等あります。パーツは良好な状態で、デカールは最近の再販タイミングでエッチングパーツと共に購入してあります。MSM クリエーション社デカールも付けました。更にアルミ製のエアファンネル８個セットもお付けしました。エッチングパーツ取付け用の説明書（コピー）も同封しています。基本、エッチングパーツ付きで再販されたキットと同様の完成形と出来ます。金型が若い分、こちらの方が上かと思います。

商品の情報